SS2009基調講演から
サービス工学のすすめ
科学は分析するものであるが、工学というのは、作り出すこと。
サービス→評価→研究開発→サービス
というループがまわる。これが工学のループである。ところが、研究所では研究開発後のサービスが行われず、死の谷になる。
ものづくり がよくいわれているが、こえれからは、ことづくり= サービスである。マーケティングでは、よく物語を売るという話をしている。
未来のデザイン
主張:
今いわれている情報「化」社会とは、以前の社会の仕組みをそのままに置き換えただけ、そうではなく、社会をデザインしていきたい。情報技術をつかって社会を変えること。
群ユーザ支援を活用しては?
個人を支援をわりと多く行う。 ではなくて、群ユーザ、人のかたまりを支援していく、ということが必要である。フルデマンドバスの例。航空管制でも、飛行機同士がマルチエージェントで処理すれば、おもしろいことができるはず。全体最適。
セマンティックWeb
意味処理:完璧にはできない。その中継ぎの技術。人間がタグ付けして情報を補完してやる。意外と便利になるかもしれない。
IT導入の問題
- 情報処理の導入によって作業の効率化がすすむと、余暇に振り向けられるのではなく、よい生活のためではなく、労働強化になっていないか。経済原理に従うと自然な帰結であるが、そうではない生き方を考えていかないといけないとおもう。社会のデザインを根本的にやるべきである。
- 利便性・安全性・プライバシーは両立しない:これをどうするか、考えたい。