コード知らずのコード読み
先日、若者と飲んできた後書いていて、どこかで耳にのこった言葉がぼろっとでたみたい。これは良くないな、、、と思っていたら、佐渡さんの
コードも書かない人に言われたくはない には、驚いた。なんという鋭敏なアンテナなんだろう。小飼さんの言いたいことも分かる、と思っている。
じゃあ、とっとと直しておかないか!自分。だが、一連の話しの展開にもっと議論を深めてみたい。というのは言い訳で、連日の宴会&BBQ続きで昨日まで気がつきませんでした。けど、なんか議論が広がっていていいじゃないか。
kinnekoさんが、荒れてきそうで面白い のなかで、客観的解説をしてくれている。
実際のところ、私自身、Momokuri'sのなかで、リンクしているいくつかのユーザグループサイトの管理や運営だってやっているのだし、仕事はといえばOSS部隊の設立、運営の戦略だったり、ビジネスモデルだったりするので、90%以上はコードを書かない人とコラボレーションだったりする。私はコードを書いている時間は5%以下であり、給料をもらって書いているプログラムはほとんどない。一応、仕事の一環になったのは、最近だとGood-dayとコラボレーションしているDesktop Debian for Panasonicのプロジェクトで作成した、Hotkeyドライバになる。
人材育成にまつわる悩み
そんな中で、私をさらに悩ませている課題がある。
ある人がいうに、OSSの人材というのは、2種類あるのだそうだ。
- 利用者人材
- 開発者人材
利用者には、エンドユーザだけでなく、システムインテグレータやソフトハウスでOSSのプロダクトを活用したシステムを提供している人も含まれるのだそうだ。一方、開発者には、OSSプロダクトを作り出す人材と位置づけている。
日本では、その開発者を増やしていく必要がある、というように議論が進むのだが、本当にそうなのだろうか。コンテストのようなことをすることが、本当に有効であるのか、今ひとつ納得いかない。
その一方で、開発者の中には、ここでの議論とはまた違った発言をされる人もいて、それにはなるほどと共感する部分がある。
たとえば、「コミュニティ活動がスキルを伸ばす」に伝えられている栗原氏がパネルディスカッションで述べている「自分自身でSeasarを利用してシステムを構築しており,またSeasarの専門家としてシステム開発プロジェクトに招かれるという利益もある。それだけでなく,技術者としてアーキテクトとして磨かれた。正直言ってオープンソース開発に参加する前は突出したアーキテクトではなかったと思うが,開発を行う中で技術的に『階段を上った』と思う瞬間があった。オープンソースの開発はキャリアのステップアップになった」ということに代表される意見である。
私は、OSSプロジェクトに関わることでステップアップしていくという感覚に、とても共感する。
僕が感じる違和感は、きっとその近傍にあると思う。北京のCodeFestやその直前に行われたDebian mini-Confでは、デベロッパーたちに熱気があり、知的にたくましい人たちがどん欲に知識とノウハウを吸収していく。このさまには、人と人とがFace-to-Faceでコラボレーションするときに発揮する作用のようなものを感じたのだ。だから、CodeFestのようなF2Fの開発のための場というものに、人の成長を確かに後押しするものを感じたのだ。
CodeFest Japan 2005は、コード書きだけのイベントではなく、ドキュメント作成ももちろん範疇に入るようだ。私もIIIMFのドキュメント関係で参加すべく声をかけている。
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