翻訳ツールと辞書
通常、アプリケーションの翻訳では、gettextなどのライブラリに
よって、メッセージやメニュー等がDB化され、PO ファイル等の形式になっています。
poeditなどの編集ツールや、汎用のエディタでも編集できますが、
Transifex(https://www.transifex.com/)やTranslateWiki(https://translatewiki.net/)を使うと
便利だとされています。
便利なのは、翻訳メモリという機能が利用できるためです。
詳しくは、OSCでもおなじみのエラリーさん(@brandelune)のOSPN記事が分かりやすいです。
http://www.ospn.jp/press/20101109no3-useit-oss.html
ほかにもこのへんが分かりやすいです。
http://www.slideshare.net/katayama2004/ss-20582795
さて、翻訳メモリで著名なツールは、OSSだとOmegaTです。
OmegaTでは、辞書引きの機能がついています。
StarDictという形式の辞書が使えます。英辞郎のような辞書を変換すれば便利そうですね。
このあたりのことは、以前に書きました。
さて、今月は、OSMの団体のOSMFJの定款を翻訳するというとりくみをしています。
この翻訳を正確に効率良く行うために、ちょっとした工夫をしました。
OmegaTは、チーム連携機能があるので、Githubなどで共有しながら翻訳を協力して
行なっています。
https://github.com/osmfj/teikan-translate
続いて、翻訳の参考例を増やすために、
法務省の日本法令外国語訳データベースシステムから、法令の日本語、英語の対訳を入手し、
http://www.japaneselawtranslation.go.jp/?re=01
法令関係の和英辞書を生成すると共に、用例から翻訳用例DB(tmx)を生成しました。
https://github.com/miurahr/jlaw-tmx
辞書は、 OmegaTのdictionaryディレクトリへ、用例tmxはtmディレクトリに配置することで
翻訳を効率良くしています。その他、フリーの辞書もプロジェクトに配置して、チームメンバーが同じような環境で
翻訳に協力できるようにしています。
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