ウェブログの心理学
山下 清美 (著), 川上 善郎 (著), 川浦 康至 (著), 三浦 麻子 (著)
NTT出版 (2005/03)
雑駁に纏めると。
ウェブログがはやってきているが、実は、日本にはWeb日記やテキストサイトの文化があって、最近になって急に始まったことではない。パソコン通信からの流れもある。それとはべつにUNIX系で事実や情報を日誌として記録する文化もあり、これが欧米のブログの流れに近い。
事実記録:心情の吐露、自己表出中心:他者や事実評価中心の2つの軸で4象限で分類できる。
ということらしい。心理学とあるが、アンケートの母数も数百とちょっと少なめであるし、インタビューによるケースの深掘りも大してなかったかな、というところ。SNSの動きと、Web日記サービスとの関連から心理的な分析など、すこし面白かったかな。
ブログとは?とか、はてなと言うサービスがあって、とか、そういう世の中紹介的な部分が多いので、情報量は極小と思えた。ブログってなに?という諸氏には、なんで日記を公開で書くのか不思議に思えるであろうから、その納得を得るのにちょうど良かろうという気がする。