Cyrix時代のマニュアル
パッチをもらう
beeさんの「日記。」から。
たまたま、「Geodeのドライバが動かないぞ、うら。」という英語のメールが届いたので、再現実験をしていましたら、2.6.12.5でCassiopeia Fiva 101でうまく起動しない。はて、なにが問題だろうか、とkdbを入れて探って見る。udevまわりで不具合がおこって、/dev/tty?が無くなって、コンソールにアクセスできないという状況の様子。gettyがデバイスにアクセスしようとしてもデバイスがなくて、ロックされている、というような状況になっている。
正直、その辺よりまず、もとの問題に取り組みたいので、検索エンジンでほかに同様の事象がないか検索してみたら、beeさんの「日記。」に気付いた。Fivaユーザで、「カーネルにパッチを当てて使っているが、報告先がわからん」という内容。ということで、その辺の作者で、自分でカーネルに反映してもらったので、「そのパッチください。取り込んでメインラインに取り込んでもらうから」というお願いをした。
再現実験にたどり着く前の問題は、「udevを使わない」でとりあえず後ろ向きに解消。で、そこで息切れして、まだ再現試験をしていないぞ。いかんいかん。
先に、beeさんのパッチを見つつ、修正を確認した。手元では、問題を吸収できたとおもうので、今週末あたりにパッチの形を整理して、kernel MLに投稿する
予定。
MediaGXmとかcs5520とかのマニュアル
彼の「日記。」では、
どなたか、MediaGXmとCS5520のデータシートがありましたらコピーを頂けないものでしょうかねえ。
ということですが、結構苦労して、MediaGXmのデータシートを入手してあり、保管しています。
99年にNationalSemiconductorがVIAにCyrix (MII)事業を売却したとき、データシートが消えて無くなるおそれをもって、ひたすらGoogleキャッシュやらftp.cyrix.comやらから集めて保管したものだ。それでも、動くのが遅すぎて、CS5510/CS5520のデータシートを入手することはできなかった。MediaGXラインでは、GXLV, GXM, GX1の各データシートを収集している。
ということで、これらは彼にお渡ししますね:)
5520のデータについては、Alax CoxがCyrixから受け取ったことがあるような記述をどこかで見たことがあり、その成果は現在のLinuxカーネルの5520用のIDE DMAドライバ実装に見ることができる。
そう言えば、インテルのドキュメントも同様に入手困難になることがある。古くは、かなり広範なチップのマニュアルが日本語に翻訳され公開されていたが、おそらく現在では入手困難だろう。
もちろん、最新は英語で見ないと分からないし、intel.comから入手できるのだから、問題はないとおもう。でも、倒産や事業売却でなくても、こういう例もある。
そういうわけで、デベロッパーマニュアルや仕様書のたぐいは、公開されていたら、ライセンスに留意して取得して、DVDに焼くなどして永久保存すべきだ。と思うのである。
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1 コメント
コメント from: admin メンバー
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http://www.da-cha.jp/?q=node/10
ここにおいて、ご希望にこたえてみた。