NTTグループのオープンソースの人が、「DIPSアゲイン」とブログで言っている。
コンピュータの黎明期に垂直統合の時代があり、これは次第に専門企業による水平分業ビジネスの時代がやってきた。マイクロソフトもオラクルもその時代の寵児である。しかし、その時代が揺らいでいるのだという。
個々のモジュールで勝者が決まって技術的優位による支配が始まり、その結果、他のモジュール領域への展開を目指して活発なM&Aが起き、それによりさらに、利益を生む独占支配が強まるという循環により、新たな垂直統合に向かって時代が流れ始めたのである。この転換点の今こそ、日本のコンピュータソフトウェア業界が起死回生を図るチャンスが巡ってきたのである。ただ、この新しい時代においては、ソフトウェアをゼロから作っていくということは時間が許さない。
幸いなことに現在、OS、DBMSなどの基盤ソフトウェアからCRMやBIなどの業務アプリケーションソフトに至るまで、あらゆるモジュールに関して何がしかのOSSが存在する。
だからこそ、OSSと「日本発の基盤ソフトウエア」は現実味があるのだと力説する。
本当か?という気がしないではないが、自動車を筆頭に、日本が得意とされる垂直統合が現実のものであれば、彼のいうことも現実になるかもしれない。