tanabeさんが、大前研一の企業参謀を引いて、プロブレムソルビングについて論じている。
解決策志向型の思考をする人は、現象を追ってはいけない。頻出する問題というのは、色々な課題が出てくるように見えていても、実はそれは現象でしかなく、多くの場合はその根っことなっている原因があるはずである。本質的に問題を解決するためにはその根元を叩く必要がある。
ぼくは、究極の解決策志向型の思考とは、問題発見型では無いかと思う。本質的な問題を見つけるためには、つねに「それは問題か?誰の問題か?なぜそれが問題なのか?なぜ彼(彼女)はそう言うのか?」を追いかけることだ。わたしは、企業参謀に出会う前に、ワインバーグに出会って、その考え方を深く自分にしみこませた。
ライト、ついてますかは、問題に接して近視眼的になりがちな性向を正し、本当の問題発見へと導いてくれる。アンチパターンを学べば、実際に自分が取り組むときに力になる。
問題を正しく定義できれば、問題の8割は解決したも同然、という人もいたと思う。本書は易しい言葉でそれを示唆している。
本書は、すでに5冊は買っている。職場の後輩や上司に薦めて貸してしまって、回し読みしているうちに、だれが持っているのか分からなくなってしまうからだ。先週買った本書も、いま貸し出し中である。