BOEING CONNEXION
New Yorkへ
新しいANA 成田-ニューヨーク路線にのった。
このエントリーは、な、なんと飛行機上から更新している!
(このネタのために払った金額といったら、貧乏リーマンには半端な金額でないかもよ。
UNIX USERかLinux Managine編集部の編集長、ぜひ記事にしてください!)
このANA 成田-ニューヨーク路線の機材は、5/14から新しくなり巷で噂の
Boeing Connexion インターネットアクセスが利用できる。
Boeing Connexionインターネットアクセスは、機上において、
衛星通信を利用してインターネットが可能であるという画期的なサービスだ。
実は、アメリカドメスティックであれば、同様の低速サービスは
すでに提供されている。シートについている航空電話機モジュラージャックから
特定の番号にアクセスをすることで、制限されたサービスを利用できるという物で、
UNIXマガジンにおいて記事になったことがある。
このBoeing Connexionの凄いところは、フライトの間中使い放題であっても
たった29ドルで提供されているところではなく、機内で802.11bgの無線LANアクセスを
提供していることだ!
たしか、機内では電波を出すなーというのが、鉄則ではなかったのか。
BSEの輸入制限のような頭の悪いルールに挑戦するBoeingに拍手である。
こういった数学的、科学的、論理学的理由の乏しい制限の問題については、
別途論じることにしよう。
ということで、早速金を払わずに、boeing connexionを楽しむこととしよう!
(金をはらえってーの!)
機材と設備
本機材は、Boeing 777-300ERである。2005年5月14日に就航した。同日、
ニューヨーク線のほかにパリ線も就航しているが、パリ線については、すでに
Blogで報告したとおりである。
さて、まずはシート設備のチェックである。
ファースト、ビジネス、プレミアムエコノミー、エコノミーのクラス設定があり、
上級シートでは、電源サービスも提供されている。
実は、今回の旅行は、オタワで開催されるLinux Kernel Symposiumへの参加なのだが、
このConnexionを試すために、わざわざニューヨーク経由にしたのである。(ちょっとうそ)
まずは、どんな電波がどのくらいの強度でだされているのかをチェックだ!
今回は、Let's note CF-R3においてDebian GNU/Linux (Sarge)を使用して、
サービスを利用した。ちなみに、無線LANのドライバは ipw2200.sourceforge.orgで入手可能である。
無線LANドライバに関するいろいろについては、また別途論じたい。
おきまりのコマンドを実行する。
# iwlist eth1 scan eth1 Scan completed : Cell 01 - Address: 00:03:52:F5:2D:70 ESSID:"Connexion1" Protocol:IEEE 802.11bg Mode:Master Channel:1 Encryption key:off Bit Rate:54 Mb/s Extra: Rates (Mb/s): 1 2 5.5 6 9 11 12 18 24 36 48 54 Quality=82/100 Signal level=-48 dBm Extra: Last beacon: 18ms ago Cell 02 - Address: 00:03:52:F5:73:20 ESSID:"Connexion1" Protocol:IEEE 802.11bg Mode:Master Channel:1 Encryption key:off Bit Rate:54 Mb/s Extra: Rates (Mb/s): 1 2 5.5 6 9 11 12 18 24 36 48 54 Quality=51/100 Signal level=-70 dBm Extra: Last beacon: 24ms ago Cell 03 - Address: 00:03:52:F5:2C:41 ESSID:">hidden<" Protocol:IEEE 802.11bg Mode:Master Channel:6 Encryption key:on Bit Rate:54 Mb/s Extra: Rates (Mb/s): 1 2 5.5 11 6 9 12 18 24 36 48 54 Quality=71/100 Signal level=-57 dBm Extra:wpa_ie=dd160050f20101000050f20201000050f20201000050f202 Extra: Last beacon: 5ms ago Cell 04 - Address: 00:03:52:F5:2C:40 ESSID:"Connexion1" Protocol:IEEE 802.11bg Mode:Master Channel:6 Encryption key:off Bit Rate:54 Mb/s Extra: Rates (Mb/s): 1 2 5.5 6 9 11 12 18 24 36 48 54 Quality=70/100 Signal level=-58 dBm Extra: Last beacon: 5ms ago Cell 05 - Address: 00:03:52:F5:2C:42 ESSID:">hidden<" Protocol:IEEE 802.11bg Mode:Master Channel:6 Encryption key:on Bit Rate:54 Mb/s Extra: Rates (Mb/s): 1 2 5.5 11 6 9 12 18 24 36 48 54 Quality=68/100 Signal level=-59 dBm Extra:wpa_ie=dd160050f20101000050f20201000050f20201000050f202 Extra: Last beacon: 2ms ago Cell 06 - Address: 00:03:52:F5:6A:52 ESSID:">hidden<" Protocol:IEEE 802.11bg Mode:Master Channel:6 Encryption key:on Bit Rate:54 Mb/s Extra: Rates (Mb/s): 1 2 5.5 11 6 9 12 18 24 36 48 54 Quality=27/100 Signal level=-83 dBm Extra:wpa_ie=dd160050f20101000050f20201000050f20201000050f202 Extra: Last beacon: 6ms ago Cell 07 - Address: 00:03:52:F5:2D:71 ESSID:">hidden<" Protocol:IEEE 802.11bg Mode:Master Channel:1 Encryption key:on Bit Rate:54 Mb/s Extra: Rates (Mb/s): 1 2 5.5 11 6 9 12 18 24 36 48 54 Quality=82/100 Signal level=-48 dBm Extra:wpa_ie=dd160050f20101000050f20201000050f20201000050f202 Extra: Last beacon: 18ms ago Cell 08 - Address: 00:03:52:F5:6A:51 ESSID:">hidden<" Protocol:IEEE 802.11bg Mode:Master Channel:6 Encryption key:on Bit Rate:54 Mb/s Extra: Rates (Mb/s): 1 2 5.5 11 6 9 12 18 24 36 48 54 Quality=42/100 Signal level=-75 dBm Extra:wpa_ie=dd160050f20101000050f20201000050f20201000050f202 Extra: Last beacon: 8ms ago
よくみると、essidをアナウンスしていないSecure channle&WPA EXTされている電波が
多数(5チャネルも)でている。これは機内スタッフ用あるいは制御用じゃないかとおもう。
たとえば機内販売のクレジット決済端末の通信に利用しているのではないかと思われる。
それだけでなく、この狭い機体に3チャネルもConnexion用のAPがたっている。
おそらく、ファーストに一つ、ビジネスに一つ、エコノミーに一つのつもりなのだろう。
私のいる場所は、エコノミーとビジネスのちょうど間という位置である。
-48dB, -50dB, -70dB という電波強度から、配置がそれぞれのクラスに設置されていることが
推測できる。
接続してみると、クラスBのフリーIPがとれた。172.16.xxである。
TCPDUMPによって通信を見てみると、
14:56:36.359067 IP 12.120.29.14.www < 172.16.65.136.44818: F 898:898(0) ack 608 win 6677 >nop,nop,timestamp 1155872 375004291<
のようにグローバルIPから直接通信できている様子が見える。
キャンペーン
ところでつなぐ前に、もう一つ楽しみがある。
CONNEXION BY BOEING
“FLY WITH CONNEXION BY BOEING AND WIN” SWEEPSTAKES
なんと、購入しなくても応募できるキャンペーンがあるのだ。
応募期間は、6月15日から7月31日である。特賞商品は、CBBサービスを設置した飛行機が
飛行する経路の往復航空券二(2)枚が進呈だ。つまり、ニューヨークやロンドン便があたると
思えばいいだろう。一等商品はDELLのラップトップ、2等はSONY PSPだ。
当選確率が落ちるので教えたくはないのだが、
郵送による自由応募:お名前、完全な住所と電話番号を7.6cm x 12.7cm(3インチ x 5インチ)の紙に手書きで記載の上、次の宛先まで応募用紙をお送りください:“Connexion Entries”, Box 5604, Ellenton, FL 34222-5006。郵送での応募は全て、2005年8月1日までの消印を有効とし2005年8月15日までに受理される必要があります。何口でも応募できますが、一口ずつ別々に郵送する必要があります。
とのことなので、海外に行く可能性のない人もチャレンジできる。
今回は、是非使って応募するとともに、旅行中にホテルから応募してやろうかと思っている。:)
実は、嫁に影響されて意外と懸賞好きなのである。これまでも、WANDA コーヒー特製ラジコンとか、
Fist Drip コーヒー特製財布など当てているのである。
Connexionの料金
Boeing Conexxionには2つの料金体系がある。一つは従量制、もう一つは定額制である。
- Internet Flight - フライト中いつでもインターネットにアクセス可能
料金は、フライトの所要時間に基づいて設定されています。
お好きなときにサインインとサインアウトが可能です。
- $14.95*(3時間未満の短距離フライト)
- $19.95*(3~6時間の中距離フライト)
- $29.95*(6時間以上の長距離フライト)
- Internet Minutes - 必要な時間だけインターネットにアクセス
最初の30分は初期料金でご利用いただけます。以降1分ごとに$0.25*
の追加料金が発生します。
- $7.95*(3時間未満の短距離フライトでの初期料金)
- $9.95*(3時間以上の中距離および長距離フライトでの初期料金)
また支払い方法には、クレジットカード、キャリアやISPの請求と一緒に、マイルをつかうの3通りある。
日本在住の場合は、DOCOMOにつけるか、クレジットカードになる物と思われる。
ニューヨーク便は、所要時間が12時間30分ということで、長距離フライト料金が適用される。
とここまで書いたところで、現地時間の午前2時になろうとしている。一眠りしたあと
試してみたい。
使ってみた感想はまた明日、お楽しみに。
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